「ラファエル・ナダル 自伝」書影

ラファエル・ナダル 自伝

ラファエル・ナダル(ラファエル ナダル)

ジョン・カーリン(ジョン カーリン)

渡邊玲子(ワタナベ レイコ)

四六判 264ページ

2011年09月30日発売

価格 2,090円(税込)

ISBN 978-4-408-45357-6

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世界の多くの国で翻訳が決定している
ナダル初の自叙伝「RAFA MY STORY」の日本語版!

「RAFA(ラファ)」の愛称で世界中のテニスファンに親しまれているスペインのテニスプレーヤー、ラファエル・ナダル。2010年には、男子7人目のキャリア・グランドスラムを達成し、テニス界の歴史に名を刻みました。ノースリーヴ・シャツとパイレーツ・パンツにバンダナといった姿で、ラケットを剣のごとく振り回し、闘志むき出しで戦いに挑むナダルは、コート外では実に礼儀正しい好青年で、世界中のファンがその両面性に魅了されています。

この魅力的なアスリートはいかにして生まれ、育ってきたのでしょうか。彼の成功は、幼少時から厳しくテニスを教え、人としても一流に育てた叔父でコーチのトニーの存在なくしては語れません。また、コート上の姿からは想像できないほど繊細で心配性のナダルをずっと支え続けてきた家族や親戚、友人などとの絆があって初めて、現在のナダルがあります。本書ではその成長過程が、ナダル自身や家族、周りで彼を支える人々の言葉やエピソードを中心に語られています。

本書でナダルは、ウインブルドンや全米オープンの試合についても詳細に振り返っています。
「あのポイントでは何を考えていたのか」
「メンタルをどのようにコントロールしていたのか」
など、テニス愛好家の方も読んで実にためになる記述も多くみられます。


「僕はゴルフが大好きだ。ただラウンドするときはロジャーと対戦するためにコートに向かうときのように、同情などは一切お預けにする。…ラウンド中は、最初から最後までライバルとはほとんど口をきかない。…全力を尽くさなければスポーツをする意味が無いと思っているからだ…」(本文より)

「世界中でナダルが熱狂的に支持されているのは、彼がマッケンローのように情熱的であるのと同時に、冷血な殺し屋のボルグのように自制的だからだ」(本文より)



怪我に苦しめられ、才能という点ではフェデラーにかなわないといわれながらも、人一倍の努力と不屈の精神で逆境を克服し、現在の地位までのぼりつめたプレイヤーとしての姿は、あらゆるスポーツで目標をもってがんばっている人、スポーツを通して子供を成長させたいと願っている親御さんたちにも、語りかけるものは多くあります。また、雷や暗闇を怖がり、家族に悪いことが起きるのではないかと絶えず心配している神経の細やかな青年が、恐怖感を克服して自分に打ち勝ち、支えてくれる人々へ感謝の気持ちを忘れずに思いやるその人柄をあらわす数々のエピソードは、テニス・ファン、ラファエル・ナダル・ファンのみならず、テニスを知らない人にも訴えかけるものがあります。