土俵の矛盾 大相撲 混沌の中の真実
舞の海秀平著(マイノウミ シュウヘイ)
四六判 216ページ
2011年08月27日発売
価格 1,540円(税込)
ISBN 978-4-408-45350-7
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魂の男が大相撲を語り尽くす
八百長問題をはじめとする大相撲の不祥事は、相撲にあまり関心がない人までを巻き込んで、大きな社会問題となった。誰よりも土俵を愛し続ける著者・舞の海秀平氏は「大相撲はスポーツではなく、神事や伝統文化・芸能であり、競技性のある技の出しあいを興行として行っているもの」と考える。かつての日本人は大相撲における曖昧さと矛盾を大切にする、よき国民であったが、今回の不祥事問題については黒か白かの西洋的価値観で捉えている。多種多様なことをひとつにし、「普通ではない」巨漢やエンタテインメント性に長けた人たちが、曖昧さと矛盾を受け入れて行うおもしろさがある大相撲こそ、日本人社会の縮図なのだ、と説く。大相撲の持つ曖昧さと問題点をひとつずつ明らかにしながら、明るい未来に向けて解決に導くには……? 世の中の事象すべてが織り込まれた「曼荼羅」である大相撲を、魂の男が全国民に向けて語り尽くす一冊。