日本の名字　なるほど事典

鈴木亨著（スズキ トオル）

現在、日本の名字は実に十二万種にものぼるという。また「佐藤」と「鈴木」だけで人口の二割も占めるとか。私たちが日常、何の不思議もなく使っている名字。名前も顔も知らない先祖が、いったいどんな意図で付けたのだろうか。本書は、日本の歴史という太い縦軸に沿って、さまざまな局面でどんな名字が生まれたのか、それらはどのように枝葉を広げ、いかに受け継がれてきたかを紹介したものである。わが家のルーツの調べ方、系図の作り方も取り上げた。自分たちの名字が、いつごろ、どこで発生したか、その手がかりが、ここで得られるかも知れない。