「ロジカル・アプローチ」書影

ワッグルゴルフブック ロジカル・アプローチ

吉田洋一郎(ヨシダ ヒロイチロウ)

新書判 176ページ

2018年08月30日発売

価格 1,078円(税込)

ISBN 978-4-408-33789-0

在庫あり

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アプローチは感性でなく「理論」だ!

欧米のトップコーチたちにショートゲームを学ぶと、
そのメソッドが非常に「論理的」であることに驚かされます。
指導の場面では「感性」という曖昧なものが入り込む余地は
ほとんどないと言っていいほどです。

つまり、アマチュアが基本となるロジックを無視して感性を語るのはナンセンス。
説明可能なロジカルなプロセスによって技術を身につけるほうが、
圧倒的に効率がよく、上達が早いのはあきらかなのです。

本書は世界のトップコーチから直接指導を受けた著者が、
彼らの論理的なショートゲーム・メソッドをベースに
データを駆使してレッスンする
誰でも確実にうまくなれるアプローチ&バンカー上達法です!

【目次】
■PART1 アプローチは「感性」でなく「理論」だ

世界のアプローチ・レッスンは超ロジカル
アプローチを「感性」に逃げてはいけない
感覚の「裏側」にも無意識のロジックがある
上達とはロジックがオートマチックになること
データを知ることには理論的思考に有効
欧米にはショートゲーム専門のコーチがたくさんいる
そもそも「アプローチ」とはどんなショットなのか
アプローチは加減するからむずかしい
スイングスピードとリズムで距離を打ち分ける方法もある
スインガーかヒッターかで距離感の出し方は違う
ボール初速を変えるだけではピンに寄せることができない
アプローチの距離感は球の高さのコントロール力
球の高さで落ちてからの転がりをコントロールする
打つ前に「どこに落として、どれだけ転がすか」を想像する
グリーン面上の「使える面の広さ」を考える
球を上げなければいけない状況はむずかしい
球を上げようとする打ち方にはミスの原因が潜んでいる
転がす量が極力大きくなるように狙う
自分にできることの範囲内で打ち方を選ぶ
得意な1本にこだわらず番手選択は柔軟に
ロジックに沿って考えるトレーニングをしよう

■PART2 アプローチのテクニック
アプローチはスイングの原点
カラダの動かし方は6つのタイプに分かれる
パターのようにクラブを使う「振り子型」
フェース面を変えずに出していく「直線型」
手首を使ってボールをとらえる「リスト型」
下半身の使い方は「上下」と「回転」の2種類
バックスイングで沈み、ダウンスイングで伸び上がる「上下型」
左股関節上でクルッと回る「回転型」
上半身だけでスイングするとランニングアプローチ
下半身の動きをプラスしてチップショットとピッチショット
球をふわりと上げて止めるロブショット
世界の有名コーチ① デーブ・ペルツ「直線・回転型」
世界の有名コーチ② ジェームズ・シークマン「リスト・回転型」
世界の有名コーチ③ ピート・コーウェン「リスト・上下型」
世界の有名コーチ④ スタン・アトレー「リスト&振り子・上下型」
腕を使う理論が多いが腕とカラダの同調は大前提

■PART3 データで見るアプローチ
トラックマンを使ってアプローチを分析
実験① 30ヤードをロフト別にアプローチ
    ロフトが大きいクラブはボールがフェースに乗りにくい
    PWで2対1、SWで4対1がキャリーとランの指標になる
実験② ボール位置を左右に変えてアプローチ
    ボール位置が変われば打ち方もアレンジする
実験③ フェースを開いてアプローチ
    開いたフェースにボールを乗せてスピンをかける
実験④ ヘッド軌道を変えて打ってみる
    打球を曲げるよりも入射角のコントロールに有効
実験⑤ ボールを変えて打ってみる
実験⑥ 打ち方による弾道の違い

■PART4 アプローチの実戦テクニック
単品ウエッジはロフトを選べるのが魅力
フルショットの距離でロフトを選ぼう
ロフトの大きいウエッジは高い球をやさしく打てる
ウエッジを増やすためにFWかUTを抜こう
バンス大きめのウエッジはお助け要素が大きい
右手の甲をソールと連動させ、地面とどう接触するかを想像する
ヘッドの軌道を想像し「ゾーン」でボールをとらえる
入射角のコントロールを身につけよう
「ボール位置」「リリース」「スイング軸」で入射角をコントロール
自分の意図した振り幅を正確に振れるようになろう
減速や急加速せず等速にスイングしよう
上から入れて低く抜くスピンアプローチ
フェース面を管理する感覚を養おう

■PART5 ロジカル・バンカーショット
なぜガードバンカーからはクリーンに打たないのか
ヘッドがボールの真下まで届くインパクト
「打ち込む」インパクトを正しくイメージしよう
フェースを開いてバンスを出し、ハンドレイトで打とう
砂が硬いときはハンドファーストに打ち込む
ヘッドをどれだけ潜らせたいかで打ち方をアレンジする
距離の打ち分けはボールとの距離で行う