「地質学でわかる! 恐竜と化石が教えてくれる世界の成り立ち」書影

地質学でわかる! 恐竜と化石が教えてくれる世界の成り立ち

芝原暁彦(シバハラ アキヒコ)

新書判 192ページ

2018年01月10日発売

価格 880円(税込)

ISBN 978-4-408-33761-6

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豊富な例を引きながら、地質学の基本をわかりやすく解説

みんな大好き、恐竜の化石。
でも、東京周辺で恐竜の化石が見つかったとは聞いたことがありません。
福井県や岩手県は恐竜の化石が出ることで知られていますが、
全国的にあらゆる場所に分布しているわけではなさそうです。

ここでちょっと考えて見てください。
恐竜が生きていたのはいつでしょう?
6550万年より昔です。
さあ、答えまであと少し。
東京が、関東平野が、日本はいつできたのでしょう?

また、「渋谷は谷底である」「東京は意外に凸凹している」などと、
身の回りの凸凹地形も話題になっています。
ではなぜその地形になったのか。

こうしたことは、生物としての恐竜だけを、
あるいは東京の地形だけを見ていてはなかなか解けなません。
それらを結びつけるのが地質学です。
本書は恐竜の化石や数mm以下の微生物の化石などをきっかけに、
豊富な例を引きながら、地質学の基本をわかりやすく解説。

地質学が分かると、「なぜ、そこがそうなっているのか」がすべてわかります。
より広い目で、東京を、日本を、世界を、地球を理解できるのが本書です。

【主な内容・目次抜粋】
第1章「恐竜の化石」から考える、東京と世界の生い立ち
東京で恐竜の化石は出るの?
貝塚はなぜ陸地(内陸部)にあるの?
関東ローム層・武蔵野台地とは
東京に坂が多いのはなぜか?
地質を一望できる「地質図」を見てみよう
「地質」「地学」という言葉が意味するもの

第2章 化石が教えてくれる、地面と地球のこと
化石からわかるのは「その生物のこと」だけじゃない
「鉱物」とは何を意味している言葉?
地球・天体の研究でなにがわかる?

第3章 火山が教えてくれる、地面と地球のこと
火山灰からわかることと、人の生活への影響
火山が「そこ」にある理由
日本はなぜ火山が多いのか
火山灰って何
恐竜が死に絶えたのも、火山のせい?
日本と世界の歴史における火山活動

第4章 地面を構成するものを観察してみよう
岩石・鉱物を分類してみよう
よく聞く岩石の名前とその特性
日本と世界はどれくらい古い?
地層はどういう形で広がっている?
「低い部分」を覆う水・海

第5章「地質学」をもっと知りたい!
地学の人たちは何を研究している?
地質学の時間スケール
地質が報道されるときと、その情報の注意点

第6章 実は身近で大切な地質学
地球が生きていることが実感できる
身の回りにある地形や生物相と地質
災害時の情報と地質
宝石、絵の具…身の回りの地質と関わりのあるもの