NPOで起業する! 稼げるNPOの経営術
跡田直澄著(アトダ ナオスミ)
四六判 232ページ
2014年06月12日発売
価格 1,540円(税込)
ISBN 978-4-408-33510-0
在庫あり
ボランティア神話を崩す!!
21世紀になって日本のNPO制度は新たな局面に入っている。「特定非営利活動法人制度」が創設され法人格の取得が可能になった20世紀末から、続いて寄付の増大を目指しアメリカのパブリックサポートテストの導入という形で認定NPO法人制度が整備された。
認定NPO法人に認定されると、寄付する方も寄付される方も、どちらも寄付金税制の優遇が受けられる。税金が優遇されるため、その分活動資金が増えるというメリットがある。まず本書では、NPO設立の手続きや申請書類など必要な情報から、認定NPOになるための9つの要件などを紹介、また一般企業との違いやそれに勝る強みなどにも解説を加えている。 そしてその流れを追いながら、本書後半は、新たな時代のNPOに注目をしている。具体的には、
■1 教育支援系 認定NPO法人「カタリバ」
従来の学校教育では満たされない側面に貢献しようと積極的な活動をしている。
■2 ネットワーク民際協力系 NPO法人「WE21ジャパン」
地域ネットワークを活かし、国際支援、人材活用などを行っている。
■3 インフラ支援系 公益財団法人「パブリックリソース財団」
寄付税制が優遇され、個人や企業の資金力を社会的事業への投資につなぐ活動を行う。
■4 コミュニティビジネス系 NPO法人「MyStyle@こだいら」
地域密着のコミュニティビジネスの中間支援組織として地域社会の活性化に寄与する。
これらの団体はいずれも企業と一緒、利益を上げなければミッションを継続させることができない。活躍する各団体の設立背景、運営体系、持続可能な経営状況などを取材、紹介し、その経営術を紹介していく。
NPOと企業との違いは、ミッション=志の有無にある。現状の問題を認識し、たゆまぬ改革を進めようとする「清新なNPO」が多く登場してくれば、新しいビジョン「清新な日本」になっていくに違いない。