「蒼太の包丁(38)」書影

蒼太の包丁(38)

本庄敬(ホンジョウ ケイ)

末田雄一郎(スエダ ユウイチロウ)

B6判 232ページ

2013年06月29日発売

価格 628円(税込)

ISBN 978-4-408-17450-1

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銀座・板前修業日記

旭川への旅で、多くの経験をした蒼太。料理に関しても、人間関係でも、有形無形の財産を得て、東京へ戻って来ることができた。再開した『富み久』の営業にも、それは次第に活かされてゆくことになる。プロ野球・ジャガーズの池本投手の予約の席で、自分で選んだ新しい器に刺身を盛る蒼太。訪れたお客様は、意外にも…!?

そして、旭川の旭山動物園で出逢った、板前志望の青年・乙部くんが、なんと突然上京、押し掛けるような形で、『富み久』の見習いに入ってしまった。真面目だが要領が悪い乙部に、蒼太をはじめ『富み久』の面々は振り回される。特に休み明けの仕事ぶりを見かねた蒼太は、立ち呑み屋『みなと』の日曜営業を、乙部に手伝わせることにした。『みなと』の板前三人衆は、乙部のやる気や覚悟の無さを心配し、自分たちの師匠である花ノ井から、蒼太に意見してもらおうと考える。しかし、やって来た花ノ井は、三人と乙部を呼び出し、いきなり弟子たちの頬を張ったのだ…!?