街角図鑑
三土たつお編著(ミツチ タツオ)
四六判 160ページ
2016年04月28日発売
価格 1,650円(税込)
ISBN 978-4-408-11183-4
在庫あり
パイロン、マンホール、送水口、段差スロープ…
集めることで見えてくる、街角デザインの秘密!
パイロンの役割とはなんだろうか。注意喚起と物理的な柵として使われることがほとんどだろう。そこでちょっと考えて欲しい、パイロンを柵として設置した人の気持ちの奥底を。それは、私有地にあるのか公有地にあるのか。固定されているのか動かせるのか。数は? 間隔は? メンテナンスは?
そう言われると、街中のパイロンが気になってくる。赤いの、赤白、上が欠けてるもの、ベースに錘をはめているもの、壊れているもの…。街中にある、私たちの生活に欠かせなかったり、とても重要な役割を果たしているものは、実は「視界に入っていなかった」だけ。そこに気づくと、俄然、街はおもしろくなる。
さらに、数を集めると、秘められたデザイン意図や、使う人の無意識が見えてくる。街歩きが楽しくなる、路上観察に目覚めてしまう図鑑です。
■【寄稿】(掲載順)
境界標のなかま(小金井美和子)
舗装のなかま(石川初)
縁石・排水溝のなかま(石川初)
マンホール蓋のなかま(小金井美和子)
井戸ポンプのなかま(柏崎哲生)
あぶり出される境界線(石川初)
仮設と常設/重力が支配する/指標としての路上園芸
路上園芸(村田彩子)
のぼりベース入門(伊藤健史)
勝手ミラー(磯部祥行)
雰囲気五線譜(大山顕)
装飾テント(内海慶一)
送水口のなかま(佐々木あやこ)
送水口鑑賞ノート(木村絵里子)
擬木のなかま(伊藤健史)
街角にあふれる「お店では買えないモノ」のデザイン(八馬智)
■【本書で採り上げるもの】
パイロンのなかま
ガイドポストのなかま
防護柵のなかま
車止めのなかま
段差スロープのなかま
タイヤ止めのなかま
単管バリケードのなかま
のぼりベースのなかま
電柱の生態系
信号機のなかま
道路標識のなかま
街路灯のなかま
カーブミラーのなかま
回収ボックスのなかま
郵便ポストのなかま
透かしブロックのなかま
外壁のなかま
シャッターのなかま
擁壁のなかま
消波ブロックのなかま
街角を作る素材
フィールドワークのすすめ