世界が驚いたニッポンの芸術 浮世絵の謎 意外と知らない古典名画の正しい見方
福田智弘著(フクダ トモヒロ)
新書判 216ページ
2016年02月27日発売
価格 880円(税込)
ISBN 978-4-408-11178-0
在庫あり
北斎が写楽が歌麿が広重が…ワザを競う!
日本の古典絵画を代表する「浮世絵」。葛飾北斎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、歌川広重…など、名だたる絵師たちによる数々の名作は教科書や美術書で誰もが一度は目にしたことがあるだろう。しかし、なぜ、名画なのかといわれるとわからないという人も多い。本書ではゴッホをはじめとした海外の画家に影響を与えた浮世絵の知られざる秘密に興味深く迫る! 浮世絵の技法や構図、隠された意味など、浮世絵の謎50を丁寧に紹介。
【本書の内容】
■第一章 名作の中に秘められた謎
●白い犬は、好物の魚に背を向け、いったい何を見ているのか?
― 歌川広重『東海道五十三次之内日本橋朝之景』
●この違いは何? 北斎の描いた二種の富士山
― 葛飾北斎『冨嶽三十六景山下白雨』
●のどかな風景画のようで……、遠くにあるのはスカイツリー?
― 歌川国芳『東都三ツ股の図』
●商家の日常(?)に隠された真の意味とは?
― 作者不詳『徳用奥羽屋』
●なぜ、広重はこの絵を描き替えたのか?
― 歌川広重『東海道五十三次之内戸塚元町別道』
など
■第二章 名画を生み出した驚きの技法
●なぜ、新人写楽がいきなり注目されたのか?
― 東洲斎写楽『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』
●なぜ、こんなにリアルな骸骨が描けたのだろうか?
― 歌川国芳『相馬の古内裏』
●役者絵に革命をもたらした技法とは?
― 勝川春章、一筆斎文調『絵本舞台扇』
●名作『神奈川沖浪裏』に秘められた驚きの技法とは?
― 葛飾北斎『冨嶽三十六景神奈川沖浪裏』
など
■第三章 一風変わったユニークな浮世絵
●美人画に秘められた意外な実用性とは?
― 鈴木春信『見立佐野の渡り』
●一風変わった浮世絵の楽しみ方とは?
― 歌川芳藤『新板芝居道具尽し』
●この美人画(?)の正体とは?
― 歌川国芳『としよりのよふな若い人だ』
●人気シリーズにあるちょっと珍しい女性像とは?
― 月岡芳年『風俗三十二相』
など
■第四章 作品ににじみ出る絵師の生きざま
●菱川師宣が行なった画期的なこととは?
― 菱川師宣『衝立のかげ』
●なぜ、写楽は彗星の如く現れ、そして消えていったのか?
― 東洲斎写楽『三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵妻おしづ』
●この絵の中に隠された広重の人柄を物語るものとは?
― 歌川広重『東海道五十三次之内御油旅人留女』
●妖怪図に秘められた謎とは?
― 歌川国芳『源頼光公舘土蜘作妖怪圖』
など