知れば知るほど面白い 黒田官兵衛 忍従と野望
二木謙一監修(フタキ ケンイチ)
新書判 208ページ
2013年09月05日発売
価格 838円(税込)
ISBN 978-4-408-11021-9
在庫なし
乱世の行方を見通した不昧の軍師、人生の采配
「神明の罰より主君の罰を恐るべし。主君の罰より臣下万民の罰を恐るべし」と後継ぎの長政には上に立つ者の心得を教え、「君の御運開かせ給ふべき始めぞ。能くさせ給へ」と主君の豊臣秀吉天下取りの背中を押した稀代の知将・黒田官兵衛。その時その時の状況を冷静読み取って、下剋上の戦乱を生き抜きながら、しかも己の野望も決して捨てなかった男。蛟竜にも例えられる戦国武将の偉才のすべてを、仕えた主君・敵・同僚等との人間関係、「黒田二十四騎」と呼ばれた家臣団、采配を振るった数々の合戦、今に伝わる名言などからあぶり出す。
■第1章 8つのポイントでわかる! 黒田官兵衛の生涯
●黒田家の来歴:薬屋から小大名の有力家臣へ…
●誕生・青年時代:若くして主君小寺に見込まれ…
●播磨時代・其の一~其の三:
信長の傘下に入ることを進めた慧眼~中国大返し~秀吉の天下統一と官兵衛の交渉術
●豊前時代:秀吉の警戒と九州領地
●関ヶ原の合戦:石垣原の決戦で抱いた最期の野望…
●筑前時代:福岡藩の国づくり
■第2章 黒田官兵衛をとりまく15人
織田信長/ 豊臣秀吉/ 竹中半兵衛/ 黒田職隆/ 小寺政職/ 幸円/ 黒田長政/ 小早川隆景/ 荒木村重/ 加藤清正/ 石田三成/ 千利休/ 徳川家康 ほか(特集「黒田家臣団-戦場を駆けた黒田二十四騎-後藤又兵衛/ 母里太兵衛/ 栗山四朗衛門/ 井上九郎衛門)
■第3章 黒田官兵衛と15大合戦
青山・土器山の合戦/ 鳥取城攻め/ 備中高松城攻め/ 中国大返し/ 山崎の合戦/ 小田原攻め/ 朝鮮出兵/ 石垣原の戦い(特集:官兵衛の接待術)
■第4章 黒田官兵衛と8つの名言
●「夏の火鉢、旱の傘と云うことを能々味わい堪忍を守らざれば、士の我に服せぬものぞ」
●「使う間敷なれば、金にてはなく、瓦礫に劣れり、貯え置きては詮なし」 ほか
■終章 黒田官兵衛ゆかりの地
黒田判官代邸跡/ 御着城址/ 有岡城址/ 姫路城址/ 黒田如水本陣跡/ 福岡城址/ 崇福寺 ほか