新説 真田三代ミステリー 幸隆、昌幸、幸村の知られざるルーツと生涯
山田順子著(ヤマダ ジュンコ)
新書判 256ページ
2013年01月19日発売
価格 838円(税込)
ISBN 978-4-408-10962-6
在庫なし
「史書」「伝承」「地形」から真田一族の謎に迫る
戦国武将の人気ランキングで常に上位になる真田幸村。しかし、この武将ほど謎の多い武将はいない。今まで、歴史研究者たちがさまざまな仮説を唱えてきたが、ほとんど確証のないまま空想の世界だけが大きくなっている。本書は幸村とその父昌幸、祖父幸隆の真田三代にわたる謎を、「史書」「伝承」「地形」「地図」「遺構」などから解明していくものである。時代考証家としての眼で、幸村の故郷・信州真田の郷を歩き、土地の記憶ともいうべき風景から歴史を見直した時、新たな発見や解釈が多数見つかった。真実とは何か。虚像と実像に迫る。
■第一章 真田三代の謎「史書・伝記」を解読する~真田幸村の足跡から真相を探る
●「幸村」という名前は後世の創作!?
●幸村の故郷は信濃国真田ではない!?
●初めから結論が出ていた「犬伏の別れ」の真相、など
■第二章 真田三代の謎「伝承・文化」に触れる~真田家に伝わる遺品から史実を検証する
●幸村の顔のモデルになった肖像画の謎
●真田軍の赤備えは後世の絵師の配慮!?
●真田家はなぜ、「六文銭」を家紋したのか?、など
■第三章 真田三代の謎「地理・地図」を読み解く~真田の郷の原風景の中に真田氏の記憶を探す
●真田の郷は古来、信濃の中心地だった!?
●真田氏の収入源は、街道の通行税!?
●武田信玄が真田幸隆を部下にしたいと思った本当の理由、など
■第四章 真田三代の謎「地形・遺跡」を訪ねる~真田氏のルーツを追い求めて
●真田氏の三つの館の謎
●幸隆の父の墓はいずこの寺に?
●用水路建設、馬の飼育から真田氏の古代ルーツの謎に迫る、など