韓非子に学ぶ ホンネで生きる知恵
童門冬ニ著(ドウモン フユジ)
新書判 208ページ
2012年06月07日発売
価格 838円(税込)
ISBN 978-4-408-10937-4
在庫なし
始皇帝によって招聘され、諸葛孔明が座右の書に指定した叡智
孔子の弟子でありながら性悪説をとなえた荀子に師事し、戦国時代の弱小国韓にあって祖国が滅びゆくのを見据えた韓非子。組織を保持するための徹底した方策を探究し、始皇帝となる秦の政に嘱望されて信賞必罰の法治主義国家を理想とする思想を説いた。あまりにホンネを貫く姿勢が恐れられて始皇帝の側近にそねまれ、刑死させられる。が、その冷徹なまでに疑いの目で人間のありようを見つめた観察眼で社会をとらえた『韓非子』は、三国時代の蜀の参謀・諸葛孔明が劉備の後継となる幼帝の座右の書に指定したほどの、最重要古典だ。その思想を、日本人の先達たちはどう受容し、自らのものとしてきたのか。いまも変わらない中国人のものの考え方を理解し、シビアな現実思考に対抗するために必読の書である。