脳を創る読書 なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか
酒井邦嘉著(サカイ クニヨシ)
四六判 200ページ
2011年12月17日発売
価格 1,320円(税込)
ISBN 978-4-408-10907-7
品切
電子書籍化が進む今、やはり従来の「紙の本」がよいのか、それとも、時代の当然の要請として「電子書籍」がよいのか?
これについては、意見が分かれるところである。本書では、『言語脳科学』の第一人者が、その問いに学究的な視点から真摯に答えている。脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応について解説する。紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っているとしながらも、著者が人にとっての「紙の本」の重要性を強調し、加えて、学校教育の一つの提案である「電子教科書」について、その安易な移行に警鐘を鳴らす理由とは? 「紙の本」の風合い・質感・活字の存在感をこよなく愛する人も、「電子書籍」の簡便さに魅了されている人も必読の、脳と読書の意外な関係。
■1 読書は脳の想像力を高める
■2 脳の特性と不思議を知る
■3 書く力・読む力はどうすれば鍛えられるのか
■4 紙の本と電子書籍は何がどう違うか
■5 紙の本と電子書籍の使い分けが大切