逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える
新渡戸稲造著(ニトベ イナゾウ)
実業之日本社編(ジツギョウノニホンシャ )
四六判 216ページ
価格 1,650円(税込)
ISBN 978-4-408-10896-4
品切
100年を経ていま甦る、歴史的名著――『修養』『自警』抄
苦しみのうちに前を向いて進んでゆこうとする、
すべての人への熱きメッセージと具体的助言。
今こそ、すべての日本人が立ち返りたい「新渡戸哲学」の真髄。
本書は、新渡戸稲造博士の名著『修養』『自警』から、「苦難の時をいかに生きるか」をテーマとして項目を精選、現代仮名遣いを用いた平易な日本語にして、注や見出しを加えて再編集、新たに編んだものです。明治・大正の人々に大きな感化を与えた新渡戸博士の教えは、今もまったく色あせることはありません。いかに生きていくべきか、いかに困難を乗り越えていくか、そのためには日々、どんな心得を持ち、修養すればいいのかを、新渡戸博士は、すべての世代に向けてあたたかな目線で説いています。私たちが、人生の逆境をどのように乗り越えるか、今こそ、深い示唆を与えてくれる1冊です。
東京女子大学学長・眞田雅子氏による「発刊に寄せて」を収録。
■第一章 逆境を越えてゆく者へ(『修養』第十章より)
●そもそも逆境とは何か
●逆境にある者が陥りやすい危険
●どのように逆境に立ち向かっていくか
●逆境の善用で精神を鍛える
■第二章 人生の危機は順境で起こる(『修養』第十一章より)
●順境にあるとついつい油断が生まれる
●順境にある者が警戒すべき危険
●どのように順境に対処するか
【第三章 決心を継続していくということ(『修養』第四章より)
●決心の継続は大事をなす基
●決心を継続するためにすべきこと
●継続心を妨害する外部要因
■第四章 四つの力を貯蓄する(『修養』第八章より)
●貯蓄と蓄財は異なる概念
●金銭の貯蓄は決して卑しいことではない
●大きな目的を達成するに役立つ体力の貯蓄
●事が起きた時に活きる知識の蓄積
●最も大切な徳の貯蓄
■第五章 臆病を克服する工夫(『自警』第五章より)
●僕も気が弱かった
●危険を察知できない人ほど豪胆になる
●身体からくる気弱の原因
●身体的弱点からくる気弱
●弱点の自覚から起きる気弱
●自分の最善を尽くせば無作法も許される
●「正を守って恐れることなかれ」
■第六章 人生の決勝点(『自警』第十一章より)
●勝っている間に負けた時の準備をする
●「負けて勝つ知恵の強さ」
●人生の勝利者
●「まあ十年待て」。勝敗は長い年月を経て決定する
●決勝点は高い所に置け
●私心をなくす