「完本 乙女の港」書影

完本 乙女の港

川端康成(カワバタ ヤスナリ)

中原淳一(ナカハラ ジュンイチ)

四六判上製 688ページ

2009年12月11日発売

価格 4,950円(税込)

ISBN 978-4-408-10776-9

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幻の少女小説、待望の完全復刻!!
完全復刻本+新装本の豪華2冊組

伝説の少女雑誌『少女の友』に連載されるやいなや、一大センセーションを巻き起こした少女小説の名作が甦りました。昭和13年の中原淳一装丁による単行本の完全復刻版(旧かな版)と、『少女の友』連載時の中原の挿絵を全点収録した新編集版(新かな版)の2冊組です。

【『乙女の港』とは?】
昭和12年から13年にかけて、少女向け総合雑誌『少女の友』に、川端康成が連載した小説。中原淳一の挿し絵の魅力もあいまって、女学生のあいだで一大センセーションを巻き起こした。舞台は、横浜のミッションスクール。当時女学生のあいだで流行していた、女学生同士の疑似恋愛的な友情<エス>を描いている。連載をまとめた単行本はベストセラーとなった。戦後、何度か形を変えて復刊されているが、現在はいずれも絶版。完全復刻されるのは本邦初となる。

解説:鹿島茂(明治大学教授)
解題:内田静枝(弥生美術館 学芸員)