古地図から読み解く 城下町の不思議と謎
山本博文監修(ヤマモト ヒロフミ)
四六判 160ページ
2017年11月10日発売
価格 1,650円(税込)
ISBN 978-4-408-00907-0
在庫あり
古地図と現代の図を「くらべて」分かる、城下町の成り立ちと特徴!
古地図と現代の図を「くらべて」分かる、城下町の成り立ちと特徴!
江戸・名古屋・大阪をはじめ、全国の主要な城下町を、古地図をもとに検証。
国土地理院の現代の図と定点で比較することから、思わぬ町の機能が見えてくる!
■第一章 天下人の城下町
【江戸城】
都心の交通網に秘められた江戸の水路の痕跡
大名屋敷跡はどのように活用されたのか
単純な理由でつけられた坂の名前
橋がもたらした商業の発展と町域の拡大
江戸城の防衛施設が現代の交通網に与えた影響とは
【名古屋城】
現代に踏襲される家康時代の町割
なぜ城下の東と南に寺院が集められたのか
人工的に掘られた堀川が城下を発展に導く
【大坂城】
いまに伝わる秀吉時代の名残
現代の交通網からひも解く江戸期の都市計画
なぜ大阪には橋が多いのか!?
■第二章 現存天守のある城下町
【姫路城】 国道2号はかつての中堀!?
【松江城】 城下に堀が張り巡らされた三つの理由
【松本城】 道路が狭くて歩きづらいのは敵の侵攻を防ぐための工夫の跡!
【彦根城】 城を守るために施された仕掛けの数々
【犬山城】 城下の中心に町人地が配された戦略的意図とは!?
【備中松山城】 町を歩くと感じ取れる江戸時代の面影
【伊予松山城】 現代の町並みから浮かび上がる城下町の名残
【高知城】 近代街区の骨格となった整然とした町割
【丸岡城】 現在のインフラに色濃く残されたかつての城の姿
【丸亀城】 瀬戸内海に向かって町が形成されたのは商業を発展させるため!
【宇和島城】 不等辺五角形の縄張りが生んだ放射状の道路
■第三章 一度は見ておきたい城下町
【鹿児島城】 人口の九割はなんと武士! 地名からうかがえる武家地の構造
【熊本城】 加藤清正が施した防衛のためのカラクリ
【上田城】 暗渠化された通路に秘められた真田氏の狙いとは!
【土浦城】 旧水戸街道からひも解ける宿場町の歴史
【宇都宮城】なぜ城の表門・大手門は北に設置された
【水戸城】 JR水郡線の線路が走っている場所はかつて本丸と二の丸を隔てていた堀!
【小田原城】 JRの線路を境として異なる戦国時代と江戸時代の城域
【福岡城】 西鉄グランドホテル前のS字カーブは江戸時代の防衛システムの名残!