難攻不落の城郭に迫る! 『山城』の不思議と謎
今泉慎一監修(イマイズミ シンイチ)
全書判 192ページ
2017年03月01日発売
価格 935円(税込)
ISBN 978-4-408-00897-4
在庫あり
城郭本来の戦いの場が山城にはある!
手に汗握る攻防、地形を生かした陣形。城郭本来の戦いの場が山城にはある!
近代城郭にない戦闘使用の強固な構造、そこを舞台にした武将たちの攻防など、
山城をひもとけば知られざる合戦史が見えてくる!
【目次】
■第一章 知れば知るほど奥深い 山城を楽しむための基礎知識
「戦国の城」の大半は山城! 乱世を伝える山城の特徴とは?
山城用語の基礎知識を得て 「縄張図」を読んでみよう
領国防衛のため張りめぐらされた 本城・支城のネットワーク
守るだけが城の役目ではない? 攻城側が築いた城・陣城
■第二章 女城主や軍神など武将・武家ゆかりの山城
三岳城…一小領主に過ぎない井伊家が選んだ城の場所の意味とは?
岩村城…前代未聞! プロポーズ作戦で日本三大山城が落城!
春日山城…城内で相争う前代未聞の籠城戦 上杉家の後継者争い・御館の乱
岩櫃城…縦横無尽の竪堀と直滑降の切岸! 大胆かつ斬新な土木技術が凝縮
要害山城…「人は城……」のイメージを覆す 武田家本拠に隠された名城
■第三章 山城を舞台とした合戦 戦略・戦術の妙を読みとく
妻女山…謙信が陣城を構えた山は本当は妻女山ではなかった?
玄蕃尾城…賤ヶ岳の戦いの猛将・勝家の本陣 そこに勝算はあったのか?
山崎城…天下人の後継者の座を争う決戦で光秀はなぜ天王山を捨てたのか?
鳥取城…日本一過酷だった籠城戦を貫徹した秀吉の類まれなる陣城戦術とは?
高天神城…最前線に技巧の粋を集めた 峰を連結した「一城別郭」の要塞
■第四章 悲劇、奇跡、人間ドラマ 山城にまつわる伝承と逸話
七尾城…外敵は防げど悲運には逆らえず 人の心を揺さぶる完全要塞
八王子城…城と運命をともにした婦女子達の無念の思いがこもる御主殿の滝
月山富田城・上月城…「我に七難八苦を」の覚悟も虚しく 山城に咲き山城に散った名族・尼子家
■第五章 他に類を見ない魅力を放つ 全国の個性派山城ベスト8
竹田城…日本一の絶景山城の高石垣はいったいどうやってできたのか?
備中松山城…雲海に現存天守が浮かぶ もう一つの「天空の城」
岡城…「要害無双」の天然の要害になぜ総石垣までも加えられたのか?
安土城…天下布武を唱えた信長は自らの名城をどう見ていたか?