週刊小説2001年9/28号

実業之日本社　（ジツギョウノニホンシャ ）

本好きのための小説＆文芸情報誌

大新聞社を追われ、地方都市で巨悪にただひとり立ち向かう男を描く本格長編ミステリー、森村誠一の「夜明けのコーヒーを君と一緒に」がスタート。緊迫感あふれる始まりとなりました。また、女子大生・亜由美と愛犬ドン・ファンが大人気の赤川次郎“花嫁”シリーズが短期集中で始まりました。極上のユーモア・ミステリーをお楽しみ下さい。短編読み切りには、津本陽、常盤新平、小杉健治。いずれ劣らぬ力作です。
連載長編としては、好評の西村京太郎の十津川警部トラベルミステリー「松本美ヶ原殺意の旅」、中村彰彦の時代ロマン老中松平信綱「知恵伊豆に聞け」、童門冬二の戦国時代長編「危機克服の名将武田信玄」、佐藤雅美の寺門静軒無聊伝「江戸繁昌記」。そのほか、北杜夫・赤瀬川原平・林望・泉麻人・酒井順子らの軽快な読み物＆エッセイもユーモアいっぱいで、面白い。