週刊小説2000年9/22号

実業之日本社　（ジツギョウノニホンシャ ）

本好きのための小説＆文芸情報誌

特集は「検証！　関ヶ原合戦」。石田三成率いる豊臣方と家康率いる徳川方が激突し、戦国最後の大勝負となった関ヶ原合戦からちょうど四〇〇年。天下分け目の戦さを今あらためて検証し、歴史・時代小説で読む面白さを紹介する。作家や学識者による「”好きな””嫌いな”関ヶ原の武将」、評論家縄田一男おすすめの関ヶ原歴史・時代小説ガイド、合戦の一日を時間の推移でわかりやすく解説した合戦ガイドや四〇〇年記念イベント情報など、盛りだくさん。
読み切り短編は、羽太雄平の人情味あふれる長屋もの「やもり伝兵衛」、大久保智弘が無頼派用心棒を描く「遺恨」、岳真也が小栗上野介の最後を記した「草奔のなかへ」。短期集中三回完結のユーモア・サスペンスとして赤川次郎「待ちわびた花嫁」(前編)。ほか連載長編に、西村京太郎、森村誠一、童門冬二、柴田よしき。赤瀬川原平、北杜夫、川本三郎、酒井順子、林望らエッセイ陣も好評連載中。