週刊小説2000年7/28号

実業之日本社　（ジツギョウノニホンシャ ）

本好きのための小説＆文芸情報誌

特集は「クリエイティブな書斎の発想」。漫画家・作家のすがやみつる氏が人気作家の藤田宜永、二階堂黎人、吉村達也の各氏の仕事場を訪問。その書斎の電脳ぶりをレポートし、発信する書斎の考え方とパソコンの活用術を紹介する。イラストレーターの大田垣晴子氏が身近な最新アイデア文具のあれこれをスケッチした「私見日常的文具」も楽しい。またアイデア書斎の役立ちブックガイドとして、渡部昇一、立花隆、林望、中野明、野口悠紀雄各氏をはじめ書斎の達人たちの運用術をダイジェストする。読み切り短編は、三国志の揺籃期の呉の謀臣虞翻を描く伴野朗「密命」、不登校の少女の内面に踏み込む珠玉ロマン内海隆一郎「失われた声」、検事から転身した女性弁護士が活躍する法廷ミステリー姉小路祐「完全有罪」、横浜のユニークな探偵が密室の謎に迫る鯨統一郎「人を知らざることを患う」の四編。西村京太郎、森村誠一、童門冬二、柴田よしきの長編も好評連載中だ。