「週刊小説2001年5/25号」書影

週刊小説2001年5/25号

実業之日本社 (ジツギョウノニホンシャ )

A5判

2001年05月11日発売

価格 503円(税込)

雑誌コード 20234-0525-01

在庫なし

本好きのための小説&文芸情報誌

特集は「トラベルミステリーで古都めぐり」。京都・奈良・金沢など古都を舞台とした”推理小説で読む旅”の愉しみを紹介する。推理作家吉村達也・深谷忠記・二階堂黎人の古都へ誘うエッセイにはじまり、評論家山前譲の「ミステリー本で古都名所ガイド」や、テレビドラマ化されたミステリーに見る小京都ガイドなど、豊富な情報を満載。
読み切り短編は、廃線鉄道の町を舞台とするミステリー・辻真先の「待合室」、雨の鎌倉での不倫の恋模様・水上洋子の「紫陽花色に揺れて」、警察からの電話で見知らぬ北陸の町へ向かうミステリアスな家族ドラマ・浅黄斑の「花一輪の旅」、脚本家志望の青年が映画館で見かけた女の謎の笑いを追う・倉知淳の「闇ニ笑フ」の力作四編。三回集中連載の赤川次郎ユーモアサスペンス「花嫁は心中しない」は解決編。新連載として、長編時代小説に戦国武将の魅力を新たに引き出す童門冬二の「危機克服の名将武田信玄」、日常のちょっとした決まりごとと人々の対応ぶりを考えるエッセイに泉麻人の「『お約束』考現学」がそれぞれスタート。連載長編では、斎藤栄の二階堂警視シリーズ「天獄と地極楽」が最終回を迎える。また西村京太郎の十津川警部トラベルミステリー「松本美ヶ原殺意の旅」、菊地秀行の学園スーパー伝奇アクション「ブルー・ランナー」も快調。北杜夫・川本三郎・赤瀬川原平・林望・酒井順子らのエッセイも楽しく、どこから読んでも面白い一冊。