「週刊小説2000年8/11号」書影

週刊小説2000年8/11号

実業之日本社 (ジツギョウノニホンシャ )

A5判

2000年07月28日発売

価格 503円(税込)

雑誌コード 20232-0811-00

在庫なし

本好きのための小説&文芸情報誌

特集は「闇の恐懼 世紀末ホラーの饗宴」。和製モダンホラーの系譜を文芸評論家の風間賢二が紹介。泉鏡花から幸田露伴、小泉八雲、岡本綺堂、田中貢太郎を経て、江戸川乱歩や新青年系の作家たち、横溝正史や橘外男などに続く恐怖小説の歴史と、注目の現代作家たちの活躍をまとめている。また近年の海外ホラー作家の活動については、同じく評論家の三橋暁が代表的な作家・作品を紹介。読み切り短編は、川又千秋が夢の中の怪物を描く「となり」、鈴木輝一郎が失われた記憶の狭間に現出する恐怖を描く「なかったことにしてほしい」、井上雅彦の三角関係のもつれがもたらす怪異な世界「クリープ・ショウ」、津原泰水の鬼を化した者の彼岸を描く「続 羅刹国報」、倉阪鬼一郎の呪われた過去の因縁話「古着」。いずれも暑さを忘れさせる力作揃いだ。西村京太郎、森村誠一、童門冬二、柴田よしきの長編も好評連載中。新刊書評も充実で読みごたえたっぷり。