週刊小説2001年2/9号

実業之日本社　（ジツギョウノニホンシャ ）

本好きのための小説＆文芸情報誌

特集は「ノンフィクションの照準」。“現在”の日本社会が抱えるさまざまな問題に直面し、切り結ぶノンフィクションの書き手たちはいま何を見据えているのか？　『東電OL殺人事件』『凡宰伝』などで話題となった佐野眞一へのインタビュー「豊かさの陰に堕落あり」を巻頭に、後藤正治、小林照幸、最相葉月、高山文彦、与那原恵が自作とその反響について語るほか、硬軟取り混ぜたノンフィクション・ブックガイドも充実。
読み切り短編は、珠玉の時代小説として、出久根達郎「寒たなご」、佐藤雅美「猿子橋母と娘の敵討ち」、大久保智弘「暗夜剣」、羽太雄平「帰ってきた男」、現代小説に篠田節子「リトル・マーメイド」。長編小説には、斎藤栄の二階堂警視シリーズ「天獄と地極楽」、清水義範の傑作ユーモア推理「やっとかめ探偵団と唐人お吉」、菊地秀行の学園スーパー伝奇アクション「ブルー・ランナー」が好評連載中。北杜夫・川本三郎・赤瀬川原平・林望・酒井順子らのエッセイも面白い。