月刊J-novel2012年7月号
実業之日本社編(ジツギョウノニホンシャ )
A5判
2012年06月15日発売
価格 576円(税込)
雑誌コード 05103-0700-12
在庫なし
生まれたての物語をあなたに
今号の特集は間近に控えたロンドンオリンピックにちなみ、「オリンピックに熱くなる! ――スポーツを「書く」「読む」」をお送りします。スポーツファンを自任する作家たちが熱くオリンピックへの思いをつづっています。伊東潤氏はウインドサーフィンの五輪予選に出場した思い出を、荻原浩氏はオリンピック観戦、桂望実氏はトランポリン競技の魅力を、川端裕人氏はオリンピックがお祭り的なわけについて、近藤史恵氏は自転車競技、宮下奈都氏はアーチェリー選手・山本博選手のこと、そして結城充考氏は体操競技へのこだわり……みなさん本当にオリンピックが好きなんです! 書評家の大矢博子さんはオリンピック前に読みたいスポーツ小説の名作45作をブックガイドで紹介。これだけ読めば、ちょっと見ただけではわからないオリンピック競技観戦も「楽しいロンドン、愉快なロンドン!」に早変わりです!
TBS系列で絶賛放映中のドラマ「放課後はミステリーとともに」(東川篤哉原作)の撮影現場を前号に引き続きリポートしています。そして、東川篤哉氏の「鯉ヶ窪学園探偵部」シリーズ最新作「霧ヶ峰涼と十二月のUFO」が登場。ドラマでは性別も明らかな主人公・霧ヶ峰涼が新たな謎に挑みます。ドラマが終わったら、続きはぜひジェイ・ノベルで。
好評シリーズ短編では、乱歩賞作家の気鋭・遠藤武文氏の「社史をめぐるサスペンス」の第三話「インビジブル・マーダー」、平安寿子氏の「愛とか恋とか」の第五話「じれったい美女」、千早茜さんの花にまつわる連作最終話「花荒れ」がそれぞれの持ち味を存分に発揮して大変読みごたえある作品となっています。連載小説では、石持浅海氏の「V」がいよいよ最終回となります。仲間たちの連続死の謎は明かされるのか、乞うご期待。荒山徹氏の時代小説「禿鷹の要塞」、江上剛氏の企業小説「人情支店長」、小手鞠るい氏の現代小説「あなたにつながる記憶のすべて」、中村彰彦氏の歴史小説「真田三代風雲録」、西村京太郎氏のトラベルミステリー「わが屍に旗を立てよ」、原田マハ氏の“政界ダイアリー”「総理の夫 First Gentleman」、吉野万理子氏の現代小説「不惑ゆらゆら」、いずれも絶好調です。
「私のたからもの」は、「ビブリア古書堂の事件手帖」で話題の三上延氏が登場です。また6月に小社から「竹島」を刊行する門井慶喜氏の新刊エッセイでも興味深い裏話が。連載エッセイの出久根達郎氏の「今月号の旧刊誌」、津村記久子氏の「枕元の本棚」、西川美和氏の「映画にまつわるxについて」も快調です。気鋭の作家が登場するエッセイ「オン・ステージ」(永嶋恵美氏、越智月子氏)、書評ページJ’s Book Bar(末國善己、瀧井朝世、香山二三郎、竹島書店 草加店 伊藤篤各氏)など読み応えたっぷりです。