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月刊J-novel2012年4月号

実業之日本社 (ジツギョウノニホンシャ )

A5判変型

2012年03月15日発売

価格 576円(税込)

雑誌コード 05103-0400-12

在庫なし

生まれたての物語をあなたに

今号は、今年で10回目を迎える「北区内田康夫ミステリー文学賞」を大特集! 先日選考が行われ決定した、大賞受賞作「凶音窟」(山下歩氏)の掲載、内田氏による選評、前回の大賞受賞者・安堂虎夫氏による受賞第一作「三人目の客」の掲載など、ミステリーファン、内田康夫ファンの皆さんには必読です。また、毎号好評の小社文芸書出版100年を記念したシリーズ企画「心に響く百年の名作」でも、内田康夫氏をクローズアップ。初期の名作「地下鉄の鏡」の再録や、山前譲氏による浅見光彦の30年の歩みを振り返る解説など、読み応えたっぷりです。

今号からはじまる待望の新連載は、赤川次郎氏の人気花嫁シリーズ「崖っぷちの花嫁」、西村京太郎氏の長編トラベル・ミステリー「十津川警部捜査行 わが屍に旗を立てよ」です。円熟味と斬新さを兼ね備えた両作品、どうぞお見逃しなく。

今号の短編は、本誌初登場・小島達矢氏の「釣り」。ネットのなかに仕掛けられた思いがけない罠に、驚愕必須のミステリーです。平安寿子氏の、女性の人生を鮮やかに、軽やかに切り取った「愛とか恋とか 自然の法則に従って」、東郷隆氏の初陣をテーマにした歴史小説「運天」も、短編ならではの醍醐味を堪能できる力作です。どうぞお楽しみください。

連載小説は、荒山徹氏の時代小説「禿鷹の要塞」、石持浅海氏の本格推理小説「V(ブイ)」、江上剛氏の企業小説「人情支店長」、鯨統一郎氏の歴史ミステリー「纏向―箸墓殺人紀行」、中村彰彦氏の時代戦記小説「真田三代風雲録」、原田マハ氏の“政界ダイアリー”「総理の夫 First Gentleman」、吉野万理子氏の現代小説「不惑ゆらゆら」、いずれも絶好調です。

「私のたからもの」は、似鳥鶏氏が登場です。連載エッセイの出久根達郎氏の「今月号の旧刊誌」、津村記久子氏の「枕元の本棚」も快調です。西川美和氏の「映画にまつわるxについて」、気鋭の作家が登場するエッセイ「オン・ステージ」(水沢秋生、籾山市太郎各氏)、書評ページJ’s Book Bar(青木千恵、北上次郎、香山二三郎、紀伊國屋書店横浜みなとみらい店安田有希各氏)など読み応えたっぷりです。