月刊J-novel2017年3月号
実業之日本社編(ジツギョウノニホンシャ )
A5判
2017年02月15日発売
価格 560円(税込)
雑誌コード 05103-0300-17
在庫なし
挑戦する文芸誌
センバツ、WBC、そして、プロ野球開幕――野球好きの心躍る季節の到来にあわせ、小誌では初めて「野球小説特集」を企画いたしました。本特集では、青春と感動の宝庫「高校野球」にスポットをあて、野球を愛する作家諸氏に、ストレート、カーブ、シンカーにフォーク……といった具合のさまざまなアプローチで、物語を紡いでいただきました。登場してくださったのは以下の面々です。
小説 朝倉宏景「絶対的最後」
あさのあつこ「梅里駅前商店街の熱い風」
須賀しのぶ「甲子園に帰る」
額賀 澪「肩車の権利」
早見和真「あの日、監督がうなずいていれば、僕は――」
東川篤哉「カープレッドよりも真っ赤な噓」
エッセイ 荻原 浩「わが家の高校球児」
宮下奈都「空くじなしの宝くじ」
ことばで綴る野球の魅力を、存分に味わってください!
連載小説陣は、西條奈加さんの政界エンタテインメント「1.8 小町バトル」、柴田よしきさんの甲子園をめぐる家族ドラマ「君がいた夏は」、中山七里さんのダークヒロイン・ミステリ―「ふたたび嗤う淑女」、花房観音さんの官能時代ミステリー「半乳捕物帖」、深町秋生さんの警察バイオレンス「死は望むところ」、藤田宜永さんのサスペンス「彼女の恐喝」、いずれも好調です。
ベストセラー『生存者ゼロ』著者安生正さんの書き下ろし『Tの衝撃』の刊行を記念し、創作背景エッセイをご寄稿いただきました。核輸送車襲撃、飛騨山中の地崩れという、同時刻に起きたふたつの出来事。その背景を探る、恋人を失った准教授と孤高の自衛官の戦いを描き出す、パニックサスペンス小説はいかにして生まれたか。著者のメッセージにご注目を。
今年で第15回目を迎える北区内田康夫ミステリー文学賞。今回は応募総数226編のうち、17編が一次選考を通過。続く二次選考で決定した最終選考作品5編を、紙面で発表しています。そして、来る3月18日に開催される授賞式で、選考の結果が発表されます。どうぞご期待ください!
年齢をめぐるリレーエッセイ「AgeX」には椰月美智子さん、自由なテーマでベスト3を語る「私の〇〇ベスト3」には渡辺優さん、気鋭作家によるコラム「オンステージ」には鈴木忠平さんが登場です。
書評ページ「J’s Book Bar」コーナー、今回は、池上冬樹、友清哲、大矢博子の三氏が担当です。話題作、注目作選びに、ぜひお役立てください!