月刊J-novel2012年1月号
実業之日本社 (ジツギョウノニホンシャ )
A5判
2011年12月15日発売
価格 576円(税込)
雑誌コード 05103-0100-12
在庫なし
生まれたての物語をあなたに
横溝正史と松本清張 幻の短編復刻!
小社文芸書出版100年を記念したシリーズ企画「心に響く百年の名作」、今回は、横溝正史と松本清張を特集します。横溝が中期に発表した幻の短編「七人の天女」、清張の初期の名作短編「遠くからの声」の復刻のほか、山前譲氏による解説など盛りだくさんです。また、新春特別インタビューとして、日野原重明氏「100歳の糧になった小説」をお届けします。実業之日本社の文芸出版と同じく、記念すべき100歳を迎えた日野原氏に、これまでの人生に刻まれた文学について縦横に語っていただきました。さらに今号は本誌の創刊10周年にあわせて、デビュー10周年を迎えた作家9人にエッセイをお寄せいただきました。石持浅海、江上剛、坂木司、朱川湊人、日明恩、中村航、初野晴、東川篤哉、椰月美智子の各氏です。それぞれの10年、どうぞお楽しみください。
今号の傑作短編は、平安寿子氏の「愛とか恋とか」シリーズ「イガイガキャンディーにはチョコがけを」、畠中恵氏の現代ミステリー「佐倉聖の事件簿」シリーズ「電信柱は友か」、東郷隆氏の時代小説「初陣物語」シリーズ「板垣信形の馬」、吉野万理子氏の新連作現代小説「不惑ゆらゆら」シリーズ「咳女」の4本の競演です。いずれも力作ぞろい、どうぞお楽しみください。連載小説は、石持浅海氏の本格推理小説「V(ブイ)」、門井慶喜氏のサスペンス「竹島」、香納諒一氏の社会派サスペンス「レミングの荒野」、中村彰彦氏の時代戦記小説「真田三代風雲録」、貫井徳郎氏の現代小説「微笑む人」、原田マハ氏の“政界ダイアリー”「総理の夫 First Gentleman」、いずれも好調です。
「私のたからもの」は、垣根涼介氏が登場です。連載エッセイの出久根達郎氏の「今月号の旧刊誌」、津村記久子氏の「枕元の本棚」、西川美和氏「映画にまつわるxについて」も快調です。新鋭作家が登場するエッセイ「オン・ステージ」(又井健太、長沢樹各氏)、書評ページJ’s Book Bar(末國善己、瀧井朝世、香山二三郎、ブックポート203鶴店成川真各氏)など読み応えたっぷりです。