月刊美術2001年8月号

実業之日本社　（ジツギョウノニホンシャ ）

鑑賞とコレクションのための最新美術情報誌

【特集】
企業メセナから羽ばたく期待の作家たち

「メセナ」という古の言葉が、企業などによる芸術活動支援という意味で日本で知られるようになったのは1988年の日仏文化サミット以降。バブル景気にわく最中、その新鮮で文化的な響きに誘われるように、企業はこぞってメセナに参加した。それから十余年。不況に喘ぐ企業は波が引くようにそこから撤退。だがそんな中でも、変わらずそうした活動に力を入れ続けている企業はやはりある。そこで今月号では、例年の美術賞総覧から趣を変え、企業主催の美術賞に焦点をあてる。彼らが注目する新世代の作家は？　これまでの美術賞と異なる点は？　企業がこの時期に文化活動を強化する意義は？　課題は？　そして、どのような形で新世代の作家がコレクションの対象になりえているのか？　その核心に迫る。

●カラー掲載作家
福田美蘭/ 小林孝亘/ 八谷和彦/ ヤノベケンジ/ 会田誠/ 太郎千恵蔵/ 市川平/ 佐藤時啓/ 小谷元彦/ 押江千衣子/ 染矢亜里可/ 伊庭靖子/ 湯浅龍平/ 坂井淑江/ 流麻二果/ 開光市

【秋山庄太郎の現代日本の作家たち】
羽田裕（洋画）

【好評連載】
瓜南直子「寝目物語」最終回

【作家クローズアップ】
並木恒延/ 花岡哲象2001/ 勢克史

【特別企画】
インターネット美術情報の現在/ ヴェネチア・ビエンナーレ速報