患者の心身の苦痛をやわらげる。その役割はますます重要に。 看護師 |
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いつの時代でも、看護師はあこがれの職業です。病気で入院したときとてもやさしくしてくれた、きびきびと働く姿がすてきだった。たいていそんな看護師さんに出会い、自分もああなりたいと願ってのことでしょう。 しかし、看護師の毎日の仕事はかなりハードです。とくに入院患者をかかえた病院の看護師は交代制で24時間、患者の容態を気づかい世話をします。たとえば日勤のばあい、朝、8時ごろに病院に入り、夜勤者から患者のようすなどの申し送りを受ける。つづいて病室をまわり、シーツ交換などのベッドメーキング。午前中の医師の回診につきそうと、つぎは昼食の配膳。自分で食べられない人には食べさせてあげたり、トイレにつれていったりもします。点滴の準備や手術をひかえた人の準備をしたり、ときには髪も洗ってあげます。急に容態が変わってナースコール。医師に連絡して緊急の処置をします。夕方までには記録もつけて、つぎの夜勤者にひきつぎます。 こうしたいろいろな日常の仕事と同時に、不安になりがちな患者の話相手になり、早く元気になろうとする気持ちを引き立てるのも大事な仕事です。看護師は、患者の日常生活と心をささえる専門職なのです。 |
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『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。 |