「桜の下で待っている」書影

桜の下で待っている

彩瀬まる(アヤセ マル)

四六判 216ページ

2015年03月12日発売

価格 1,540円(税込)

ISBN 978-4-408-53664-4

在庫なし

オンライン書店で購入する

面倒だけれど愛おしい――「ふるさと」をめぐる5つの物語

桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行先で待つものは――。婚約者の実家を訪ねて郡山へ。亡くなった母の七回忌に出席するため仙台へ。下級生を事故で亡くした小学4年生の女の子は新花巻へ。実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと……複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く、「はじまり」の物語。ふるさとから離れて暮らす方も、ふるさとなんて自分にはない、という方も、心のひだの奥底まで沁みこむような感動作。

モッコウバラのワンピース
からたち香る
菜の花の家
ハクモクレンが砕けるとき
桜の下で待っている

『桜の下で待っている』刊行に寄せて 彩瀬まる