「月刊J-novel2013年9月号」書影

月刊J-novel2013年9月号

実業之日本社(ジツギョウノニホンシャ )

A5判変型

2013年08月12日発売

価格 576円(税込)

雑誌コード 05103-0900-13

在庫なし

生まれたての物語をあなたに

ジェイ・ノベル9月号は、「走る作家」を大特集!
「走ること」が文化やライフスタイルとして定着した今、走る作家もまた増えています。エッセイは、角田光代、月村了衛、仁木英之、早見和真、森沢明夫の各氏が登場。なぜ走るのか、何を思い走るのか、それぞれが胸の内を綴ります。さらに、『狭小邸宅』で注目を集める新庄耕氏が、黒姫山を走る「トレイルラン」に初挑戦。24.5キロのルポルタージュは必読です。本特集にあわせ、カリスマランニングコーチの金哲彦氏が初の小説「世界でたったひとつのレース」を書き下ろし。テレビ解説でもおなじみの金氏が贈る「走る」短編小説、どうぞお見逃しなく。ブックディレクターの幅允孝氏は、「走ることに対してほとばしってしまう」ような、「走る本」をセレクト、解説してくれました。小説から写真集、「ももクロ」まで、読んでみたくなる本ばかりです。――走る人も走らない人も、読んだら何かが変わりそうな今回の特集、是非お楽しみください。

実業之日本社文庫より『萌えいづる』が刊行されたばかりの花房観音氏と、団鬼六氏の評伝『赦す人』が話題の大崎善生氏の初対談が実現しました。第一回団鬼六賞を受賞した花房氏と大崎氏が、団氏の知られざるエピソード、氏から受け継いだものを語ります。

小説、エッセイは2大連載がスタート。赤川次郎氏のユーモアサスペンス「花嫁は墓地に住む」、気鋭の作家伊東潤氏による日本史エッセイ「敗者烈伝」、初回から好調です。

この夏、映画「風立ちぬ」で注目されている堀辰雄の名作『風立ちぬ』。このうちの一章「春」は、小社刊行の女性雑誌「新女苑」昭和12年4月号に掲載されました。今号ではこの短編を特別再録。コラボレーションとして、乾ルカさんの短編「インディアンサマー」も併せてご覧ください。

夏だから読みたい、ミステリー好評連載は、伊園旬氏のショールームの怪盗「ワークアウト」、拓未司氏の恋愛ミステリー「彼女のような影」、西村京太郎氏の長編トラベルミステリー「東北新幹線はやぶさの客」、深町秋生氏の警察小説「死は望むところ」、水沢秋生氏の運び屋ミステリー「一之瀬英二の用心」、どれも手に汗握る展開です。実力派作家が今を描く現代小説・時代小説の連載・連作は、河治和香氏の幕末どぜう屋繁盛記「どぜう屋助七」が最終回を迎えます。おなじく佐川光晴氏の鉄道小説「鉄童の旅」も今号で終着駅に到着します。小路幸也氏の珈琲店マスターの事件簿「Bittersweet Waltz コーヒーブルース 2nd」、東郷隆氏の時代小説「川村翁遠国御用噺」いずれも絶好調です。

好評エッセイ「私のたからもの」は澤田瞳子氏が登場。津村記久子氏の「枕元の本棚」も絶賛連載中です。気鋭の作家によるエッセイ「オン・ステージ」では天祢涼、山内マリコ、山口恵以子の各氏が登場。書評ページJ’s Book Bar(末國善己、瀧井朝世、香山二三郎、文信堂書店CoCoLo長岡店神保幸弘各氏)など読み応えたっぷりです。